2021年10月の日記

2021.10.31

朝、早起きして投票へ。そのあと朝ごはんを食べて、雨が降ってきてから体調が悪くなってしまい、ボーナストラックに行く予定がかなり遅くなってしまった。こういうときは誰ともうまく喋れなくなってしまう。そんななかで会う人みんなすっごく優しくって、力をもらった。本当はTABFにも行く予定だったけれど、諦めて帰宅。徹底的にゆったりして過ごした。

夜、選挙のニュースを見ていたら、京王線で刃物を振り回し火をつけた事件。小田急の事件を参考にしたみたいで震える。重体の方は大丈夫だろうか。そこに居合わせたすべての人も。「死刑になりたかった」。こうした事件が起きるということと、政治は決して無関係ではないと思う。

寝るまでTBSラジオをずっと聴いていた。近頃荻上チキさんのラジオをずっと聴いている。ゲストは武田砂鉄さん、安田菜津紀さん、町田彩夏さんなど。ジェンダー問題、ウィシュマさんの問題、トランスジェンダーへの差別発言、技能実習生の問題などについてばっさりと切り込んでいて気持ちよかった。町田さんの言葉も力強かった。自民党の議席がもっと減ると思っていたのに全然で、維新がめちゃ増えてて、野党共闘、結構いけるのではないかと思っていたのに全然で、やや落ち込んでいたけれど、ここからまた始まるのだなと思う。学び続け、できることをやっていきたい。

2021.10.30

me and youの手作り冊子を納品しに、下北沢のボーナストラックへ。これまでゆめさんとやっていた日記文通にハサミとノリを使ってあれこれコラージュをして、それを印刷して貼り合わせた冊子。最後、表紙を貼り合わせる作業をして、納品。手に取ってくれる人たちが目の前にいるということ、そうしたことでしか得られない気持ちはたしかにある。お店をやっている人には敵わない、とたまに思ってしまう。知り合いがいっぱいいて、ビール飲んだり、アイス食べたりして、だらだらした。こうしたイベントにも全然参加していなかったから、ちょっと歩くと知人に次々と出会う感じが新鮮だった。家に帰って体力が落ちているのかぐったりして夕方の変な時間に眠ってしまった。

2021.10.29

夜、代官山ヒルサイドテラスでエマさんとのイベント。先生のお話がとてもおもしろくって、あっという間に2時間たった。韓国の本や映画や音楽、ファッションなどの文化はどれも自分の生活の中でとても身近な感じで存在しているけれど、彼女たち・彼らがどういった姿勢で社会における問題と向き合っているのかはまだまだ知らないことばかりだし、ちゃんと学んでこれなかった日本と韓国の関係についてもこれからもっともっと勉強しよう。イベントは進行面で反省が残るので次に繋げていきたい。オンラインではないイベントが久々だったから、久しぶりに会う人、はじめて対面で会えた人などとも話せてうれしかった。

2021.10.28

仕事でばたばたの日。

2021.10.27

収録で六本木へ。現状の婚姻制度について何が問題で、何が自分にならできるのか、自分の言葉で話せるようになった、そういうことが少しずつ増えていっている気がする。みんなで選挙の話などをした。帰り道、糖分が足りなくて歩けなくなり、カルディで買ったチョコレートを食べながら帰った。

2021.10.26

体調が優れず全然起きれなかった。身体に疲れがへばりついている感じ。土日はやっぱり休まなきゃだめだな。夕方、取材。帰り道に「隠なのか陽なのか」という話をして、人々はどちらの要素もあるけれど、隠入りの陽、陽入りの隠があるんじゃないかという仮説。わたしは隠入りの陽な気がする。夜、寿司を食べながらNetflixで「グウィネス・パルトローのグープラボ」という番組をなんとなく観る。霊視のワークショップ?のようなのをやっていた。ロイヤル・テネンバウムズにも出ていたグウィネス・パルトローが今グープというブランドをやっていて、かなり破天荒な動きをしていることを初めて知って興味深い。

2021.10.25

日記文通をまとめたzineをつくるためにゆめさんちへ。月見はわたしのことを理解しはじめたのか、近寄ってきてくれる。うれしい。夜になるにつれて急に寒さが増して、急激に体調が悪くなってタクシーで帰宅。お腹が空いて疲れてて寒いと人はだめになるみたい。

2021.10.24

昼は仕事。土日は仕事をしないことにしていたけれど、いろいろ詰まってるので今週だけは仕方がない。数年前まで、誰かと会う用事がないときは休日問わずずっと仕事をしていて、いつの間にか休むということを忘れてしまっていたけれど、この1年間くらいで取り戻してる感じがあるな。夕方、恵比寿のKATAでテトラレコーズのイベントへ。同じ興味を持つ人たちが集う場所に足を運ぶ、ということ自体が久しぶりですごく新鮮。一緒にきてくれたもえちゃんと、タイ料理食べながら暮らす場所の話。帰り道、電車の窓から工事中の渋谷駅が見えて、昔の渋谷駅よかったよね、という話をした。家から出ない間に風景はあっという間に変わっていってしまうな。

2021.10.23

頭にあれこれやるべきことが次々と浮かんで収拾がつかなくなり、何分かぼんやりしていたけれど、書き出したらだいぶすっきりした。仕事でもそうだけれど、常に一日にやりたいことの量を見誤り続けていて、全部できた試しがない。夕方、アイ子が家に来て、気づいたら6時間くらい話し続けていた。途中から晃生が植物を抱えて帰ってきて、途中から3人で。いろんな話をしたけど、幼い頃から不安にすぐ駆られてはいたものの、ここ数年で不安のかたちが変わってきたかもしれないという話のことをよく覚えてる。

2021.10.22

この日のことはme and youのニュースレターで書きました。

2021.10.21

起き抜け、目を覚ますために和室で「目が覚める ヨガ」で検索して出てきたレクチャー動画にあわせてヨガ。開脚して前屈するポーズができなくて絶望する。銀座で打ち合わせ、銀座駅、日比谷駅、有楽町駅、いくつもの駅が密集しているこのエリアはいつもどの階段を降りていけばいいのかわからず迷ってしまう。iherbで買ったものがいろいろ届いたのと、ドイツの女の子からお手紙が届いた。

2021.10.20

朝、光が差し込む和室でちょっとだけ読書。自分の部屋は北向きで、夏は涼しくていいけれど、そろそろ冷え込み布団から出るのが厳しくなってきた。何かの拍子に思ったのだけれど、年齢や性別問わず人を試したり、測ってくるようなコミュニケーションをする人は一定数存在していると思ってて、そういう人のことが心の底から苦手なのだけれど、最近は接していない。純粋に人に会うという回数が減っているのもあると思うし、恵まれてるというのもあるだろうし、歳を重ねたのもあるかもしれない。夜、お風呂で『違国日記』を読んでちょっと泣いた。

2021.10.19

楽しみにしてた取材、体調が芳しくなく自宅から参戦することに。残念。夕飯、あまりにも寒いのでグラタンをつくって食べた。iPhoneのカメラが壊れたのか、常にオーブみたいなのが写っちゃって紛らわしいな。

2021.10.18

昼頃、取材。本当にうれしいことに、すばらしい人たちといい仕事ができているな、と思う。夜はなんだかどんよりとした気持ちが襲ってきて気持ちがそれで埋め尽くされてしまって、だめだった。元気出そうと叶姉妹のpodcastを初めて聴いてみた。

2021.10.17

ずっとどうやったらいいかわからず止まっていたダルマの棒針編み初めてキットと睨めっこし、やっと前に進むことができた。かぎ針の楽しさと棒針の楽しさが異なっていておもしろい。なんというか、棒針のほうが手の動きが静か。あと「編み物をしています」という感じが強いのもいい。昼頃、お母さんとひさしぶりに電話。母親のことを保守的だと誤解していて「全然そんなことないから」と言われる。選択的夫婦別姓の話などをした、電話するとだいたい政治の話になるな。急に冷え込んだので、衣替え。4時間くらいかかった。

2021.10.16

収録で「好きな建築家の話を交えながら」という台本があって、言い淀んでしまうという夢を見た。わたしが「すいません、記憶力が異様に悪くって…」という言い訳をしていた。「じゃあ、あの人を言えばいいのでは」と言ってくれたのに対して、「すみません、好きじゃないものを好きとは言えないんです」と答えていた。なんなんだ。すごくつらかったし、言いそうなことを言っている自分にむかついた。「急にライブに出ることになるけどまったく演奏できない夢」「急にDJすることになるけどレコードを家に忘れる夢」などは見たことあるけど、新しいタイプだ。最近は抱き枕を買って気持ちよく眠っていたのになんで、と思ったけれど、頭がベッドから落ちていて、なるほど。

朝モーニングして、家に帰って掃除した。何回か彼が全部やってくれてた日の回収をしなくては、と意気込む。イヤフォンでニュース聞きながらもくもくと掃除。Spotifyの「Daily Picks」という機能、ニュースと音楽のプレイリストが一緒になっててすごくいい。もうすぐ衆議院選挙だ。

祖師ヶ谷大蔵に移転したばかりのnostos booksへ。noel mckennaの画集を買った。静かな孤独を感じるのと、動物の姿の愛おしさがすごくいい。

新宿に一瞬立ち寄る。NEWoManの横でなにかの設営をしていて、あとで「未来を選ぼう新宿1016」の準備だったことがわかった。見たかったな。三鷹の喫茶店で長時間暇つぶしをし、SCOOLで七里圭さんの『清掃する女 CG!』の上映パフォーマンスを観た。前の作品を観ておらず初めてだったから、いろいろと頭で考えながら観ていたのだけれど、アフタートークの五所純子さんの言葉を聞いて、この作品を観ながら考えていたことがわっと広がっていく感じがあって、よかったなあと思う。リアリティについて。

2021.10.15

昼、打ち合わせの帰りに由芽さんとタイ料理を食べる。本当は「ふとっちょ母さんの店 ママス」に行きたかったんだけど定休日だった。

近頃ずっと考えていた、「話し方」について話す。文字起こし原稿を見ていると、あまりにも自分の発言のまとまりのなさにがっかりした気持ちになりつつ、たくさんの発見があったということ。これまで仕事で「竹中さんは話してると最後もやもや尻すぼみになってもったいない。プレゼンのときは堂々と見えるように、最後まで言い切ってください」と言われてきたけれど、あまりにもできていない。声がフェードアウトするときもあるし、最後まで言い切らずに「うーん」「あ〜」とか言っているときの多さにびびる。でもそれはひょっとして「共話」(ドミニク・チェンさんの本を読んで知った概念)を引き起こしやすいのでは?という話などをした。

夜の打ち合わせ、すごく大切な話をした。違和感を違和感だと感じていい、となるためにはどういうステップがあるんだろう。自分の経験なども含めて、いろいろと考えた。

2021.10.14

めずらしく打ち合わせがほぼない作業日だった。

2021.10.13

夜、小中高の友達えみちゃんに会いに。ひさしぶりの満員電車で、マスクの着用を促す聞いたことのない音声。機械音のように聞こえる。一瞬、ここがどこなのかわからなくなった。

夜道を歩きながら、当時ほんとに学校楽しくなかった、えみちゃんだけが救いだったよ、という話をした。当時はみんなその場所を楽しんでいるように思えて、自分だけが居場所がないような気持ちがしていてつらかったけれど、たぶんそんなことはなくって、そしてわたしも思った以上に楽しくなさそうに思われていなかったということに驚いた。

本棚には漫画がずらりと並ぶ。小学生か中学生のときに岡崎京子の漫画を教えてくれたのはえみちゃんで、いま彼女は漫画家になっている。ミッシェルガンエレファントを教えてくれたのはまきちゃんだったよね、と言われた。インターネットと音楽が好きだったわたしも今、たまたまその延長線上で生きている。中学がつまんなすぎてなんとかしたくて、バンドやろうよ、と言ってそこからいろいろ変わっていったこと、忘れていたことをたくさん思い出した。

2021.10.12

休みなく働いているからか身体中が痛くって、「座りながらできるヨガ」でYouTubeで検索する。骨と骨のあいだが開いていく感じがして、いい感じ。ヨガやっぱり習いたい。夜、ランダム再生で流れてきたMamman SaniのArman Doleyという曲のへろへろしたシンセ音のメロディと語りにすごく癒された。時代も国も言語も何もかも異なるのになんでこんなに心がうごくのか。当たり前だけど音楽ってすごいな。Unreleased Tapesのレコードかカセットテープ探してるけどなかなか見つからない。

2021.10.11

一応代休、だったはずだけれどなかなか終わらない仕事を片付けていたらほとんど休日感が失われたので、近所の洋食屋で一番人気メニューを頼む。高いランチを食べれば束の間の休日らしさが得られるはずという目論見。おいしかった。出窓に赤チェックのカーテンがかわいい。たくさんの置物、観葉植物などが飾られている。出窓にしかない魅力ってあるよなあ、と思う。差し込む光もちょっと違うし。いつか出窓のある部屋に住みたい。夜は大切な人に贈るメッセージを考えていた。 

2021.10.10

仕事で配信イベントに参加。久々の人たちも会えた。帰り際に、いつかわたしがニュースレターに書いていたらしい「日当たりの部屋じゃなくてもいい」といった内容を引越しのときに思い出しました、という話をしてくれて、わたしの頭からはほぼ抜け落ちてしまっていたことに気づく。わたしの頭から消えてしまったことも誰かの記憶のなかで生きていると思うとなんだかすごい。

2021.10.09

昼、新宿できみちゃん、さきちゃんとごはん。その後、二人といっしょにKEN NAKAHASHIで今日最終日だった森栄喜さんの展示『雷電 Dialogue』へ。途中で晃生もきた。窓は全てアルミが張られていて、新宿の騒音が微かに聞こえ、風でアルミが揺れる。ここにいるもの、いないもの、そのあわいについて、さまざまなことを思った。映像の上映は入り口である扉に向けて行われていて、そうしている理由も中橋さんから伺ったりして、作品の背景を知れた充実の時間。こうやって友人たちが同じ場所に集うというのもあまりにも新鮮だった。その後、荻窪のTitleで『作家たちの古本屋』展。初めて高山羽根子さんの本を買った。とても良い本屋さんだったな。

2021.10.08

あっという間に一週間が過ぎ去る。夜、近所の店で夕飯。最近お酒を飲んでいなかったけれど3杯くらい飲んだらだいぶ酔っ払った。わたしのとりとめのない散らかった話をつまらないものだとせずに聞いてくれる人がそばにいることに本当に助けられている。

2021.10.07

この日のことはme and youのニュースレターで書きました。

2021.10.06

とある取材で、台湾とzoomで繋いだ。画面を通じて感じることができる、台湾の光や、行き交うバスの音。実際にその場所を訪れることが難しいいま、こうしたことのひとつひとつに救われてるなと思う。言語を学ぶことできっともっと繋がる感覚を得られるのだと思うと歯痒さを感じた、さぼりがちだった英語の勉強を再開しなきゃ。夜はPodcastの収録で六本木へ。タクシーのなかでゆめさんとあれこれ話すのがいつの間にか2週間にいっぺんの習慣になっている。

2021.10.05

この間きみちゃんの誕生日プレゼントにプレイリストを贈って、その感想をもらった。うれしい。曲を選ぶときにイメージしていたことを彼女は言い当てていて、不思議と言わなくても通じるものなんだなと感じた。あなたのことを思ってこの曲を選んだよ、と誰かに言われることの嬉しさをわたしは知ってる。

2021.10.04

すこぶるいい天気。しっかり晴れた秋の日、最高に気持ちがいいからどうかいかないでほしい。気持ちがいいので朝のうちにスーパーの買い出し、洗濯、洗い物などを一気にやったらもっと気持ちが良かった。新たな相棒であるiPadを仕事机に迎えた。取材のメモをとるのもすごく便利、Spotifyの再生にもいいし、買ってよかったな。夕飯食べたトマトたっぷりのハヤシライスおいしかった。

2021.10.03

小学生のときに自分のホームページをつくっていて、その頃インターネットで知り合って仲よくなり文通をしていたかおりちゃんが今年の春InstagramでDMをくれた。その頃どんなホームページをつくっていたかは覚えていないけれど、かおりちゃんのことは覚えてて、20年以上のときを超えて初めて会うことに。彼女も編集者で、初めて会ったとは思えないほど話が弾んだ。学生時代はパソコンができるのはオタクだと思われていたからあえてタイピングを遅くしていたことや、midiやCGIや相互リンクや同盟の話、バーチャルの人格が存在していて嫌になるたびにドメインや名前を変えていたこと、みんながインターネットをやるようになってバーチャルとリアルの人格を統合する難しさのことなど。この頃に純粋におもしろいと思えていた感覚は確実にいまの自分を生かしている。この日のことはまた別のところで書けたらな。

ここ最近ずっとほしいなと思っていたiPad Proをついに購入。久々の大きな買い物で、届くのが楽しみでずっとYouTubeで「iPad できること」で検索していたほど。『セックス・エデュケーション』シーズン3見ながら、日が暮れるまでいろいろいじって遊んだ。

2021.10.02

少し寝坊、朝は再びあゆさん花月さんとおしゃべり。今日もすごく楽しかった。一つの場所から遠くの方まで話題がふわふわと飛んでいって、予想もできない場所までいけたときのおしゃべりは楽しいだけでなくて気持ちよさがある。永井玲衣さんの『水中の哲学者たち』の話、最近いろんなところでしてる。早く読みたいな。夜はケイの家できみちゃんと三人でおしゃべり。あの頃は青春だったよね、と振り返った。学生時代みたいに、あるいはそれ以上に、笑ったり泣いたりしながらみんなでオフィスやその周辺の居酒屋などで日々集っていたあの頃からまだ2年くらいしか経っていないのか、と思ったけれど、もう2年なのかあ、とも思った。

2021.10.01

睡眠が上手にとれないのと、仕事がばたついているのが重なって、どうも調子があまりよくない週だった。少し寝れないだけで動悸がしてしまう。行ってみたかった永福町にある「中華可菜飯店」でゆめさんとごはん。いっつも一緒に話しているけれど、おいしいごはんと一緒にゆったりと話すのはすごくひさしぶりで、豊かな時間だった。日々の暮らしの話、大切に思う作品の話とか、気付くと仕事の話はほとんどしなかった。かなさんさんとも少しおしゃべり。丁寧につくられた優しい味はかなさんの雰囲気にぴったりで、どんな仕事も人柄が滲むのだなあと実感。今度は円卓で食べたい。

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