2024年9月の記録

9月はばたばたしていて、鳥取旅行に行った以外はあんまり出かけていなかったなあ。

荒川河川敷にて、関東大震災時に虐殺された朝鮮人の追悼式へ。ペンニョンのワークショップでこの街を歩き、そこで起こっていたのだ、ということを実感した。この日は仕事でばたばたしていたけれど、この追悼式は絶対に行かなければ、と身体が自然と動いて、気づくとこの場所にたどり着いていた。参加して本当によかったと思う。最後に見た朝鮮で古くから伝わる伝統芸能であるプンムルのリズムが、しばらく頭でずっと鳴り続けていた。

9月は土日もずっと仕事をしていたから、なかなか頭が休まらなかった。気分を変えようと砧公園で仕事をした日、世田谷美術館で『須田国太郎の芸術』。学生時代から20代くらいまで友人と二人でずっと冊子をつくり続けていたエピソードを年表で見て、zineじゃん、と思った。写真は撮れなかったけれど二階では花森安治の展示もしていて、戦争への抵抗は日常を大事にすることであるというメッセージを改めて受け取る。

虫に刺されまくりながら、会社のいろいろを考えていた日。

仕事のリサーチで永田町、平河町、麹町のあたりを歩く。いつもは打ち合わせなんかで慌ただしく通る町並みも、余裕をもってじっくりと眺めるとたのしい。好きな感じの古いビル、森ですかと思うような誰もいない公園、そこから高等裁判所や国会図書館、警察だらけの国会議事堂のあたりを散歩し、日比谷公園の図書館で本を読んで、帰ろうと思ったら野音から「島人ぬ宝」が聞こえてきた。旅行に行くとしばらく旅行者の目をキープできる感覚がある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です