2022年1月の日記

2022.1.31

会社に就職する夢を見た。会社をやっているという状況はそのままで。現実めいた夢ばっかり見ている、単位ギリギリで留年しそうだという夢は何回も見過ぎているから、そうだったように思えてさえしまっているけれど、本当にそうなのか。もっとファンタジー的な夢を見るにはどうしたらいいのかな。

ふとWeezerのBuddy Hollyが口からついて出て、歌いながら仕事をしていた。その後、Yo La TengoのShadows。こういうときのどこかから振ってくる感じをいつも新鮮に感じる。

朝早起きして深夜まで一生懸命やってはいるものの、なかなかうまくいかないなあと歯がゆい気持ち。行きたい人の展示などにも訪れていないし、一分でいいから時間を引き伸ばしたい。

・2022.1.30

長時間仕事していて上半身が痛くなってきてしまって、パソコンに角度をつけて楽にするやつを買った。打ちなれないけど、なんだかよさそう。夜寝る前に少しだけゲームして寝た。仕事で頭がいっぱいだから、まったく関係のない作業が心地よい。年末にSwitch買って本当によかった。

・2022.1.29

昼ごはん、狭いお店で店員がほかの店員に大きめな声で指摘している。「それ、先に出した?」「○○を先にやればいいから」。その声色から広がるぴりついた雰囲気が疲れた身体に入り込んで、食器や調理器具同士がぶつかる音がキーンと響く。おいしいけれど今すぐ店を出たい。おしぼりと水はきてないけど言えない。

下北沢に新しくできたtefuで仕事。快適だった。休憩がてら、tefuの建物に入っているK2シネマで濱口竜介さんの『偶然と想像』。興奮してメモ帳に大量のメモ。あとで一つ一つ話したいから。偶然と必然の関係性、ドラマティックな偶然はたしかに起こるしなんでもない些細な偶然だって日常に転がっていること、そしてその出来事や出会いがこれから向かう方向に大きな影響を与えることもあるし、何も変わらないことをたしかめる結果になることだってある。帰り道の電車の中で、これまで自分の身に起きた記憶に残る偶然を並べながら考えていた。

ふたたび仕事をしてたら調子が悪くなってきて、癒されようと『ピクミン』を始めた。ルールがよくわからなくて水の中に入ってしまい、「死んじゃうよ」と言われながらピクミンが次々死んでいくのを見てなぜか号泣した。疲れてるのか。ゲームだから元に戻せるよ、と言われて朝まで時間を戻した。時間が戻せたら誰も死なせないですむ。そのことから考えなくていいことまで考えてしまって、ゲームをやめて眠りについた。

・2022.1.28

仕事に集中しすぎて身体が痛い。時間が足りないなあ。

・2022.1.27

この日の日記はme and youのニュースレターに書きました。

・2022.1.26

今週朝から早起きして夜遅くなるまでずっと作業してて、家にいることがたのしくなるものを充実させなければという思いでカルディでいろいろ購入。アイスティーおいしい。

ふうこたちからお祝いでお皿のセットをもらった。ふとした会話からこうやって祝ってくれる人がいるということ。わたしもそうありたいよな。

・2022.1.25

考えたいけど考えきれていないことがたくさんある。そろそろこれができるようになっていたい、ということがなかなかできぬままだったり、歯がゆい気持ちだ。自分自身が満たされた状態で何かに対して取り組むということはいつかできるようになるのかな。わたしはいつも足りないという感覚に駆られて動いているような気がするから。ない、という感覚をずっと引きずっている。

リビングや自分の部屋、家の中にある場所を点々としながら仕事。The BreedersのLast Splashは永遠に好きなアルバムだなと思いながら、途中になっていた永遠に好きなアルバムリストを更新した。

・2022.1.24

東銀座で打ち合わせ。洋食屋さんで食べたオムライス、ソースがおいしかった。学生時代の話はたのしい。夜はわたしたちのスリープオーバーの収録。戸田さんとエリカさんに会ったのも久しぶり。ここ最近仕事で根詰めてて疲れが溜まっていたけれど、気持ちがほぐれた。

・2022.1.23

お風呂の中で岸政彦さんの『はじめての沖縄』を読み終えた。東京で生まれ東京で暮らし、沖縄のことをまっすぐに考えたことがないまま旅行客として楽しんでいたことのある自分を振り返り省みる。大きな属性だけで人を判断せずに個人を見つめること、複雑であることをわかりながら語ることをやめないことについて考えた。「社会は交換できないものの集合である」。

仕事の息抜きに、夜ごはんを食べながらチャーリー・カウフマンの『もう終わりにしよう』。前情報なく観たから、恋人たちの別れの話かと思っていたら全然違った。女性は所有するものであるという根強い価値観、ヒエラルキーの中に置かれる生きづらさ、老いについて後からじわりと考えてしまう不思議な作品で、怖かったけれどもう一度観たい。

・2022.1.22

朝、紫のリュックとおじいさんと紫のジャンパーのお婆さんとすれ違う。アウトドアなファッション。これはきっと一緒にいることで生じる無意識のリンクコーデだ。示し合わせたリンクコーデには一ミリもひかれないけど、この無意識のリンクコーデにはなぜだかひかれてしまう。

髪を切って、ヘッドマッサージを受けた。美容師さんも、エステティシャンさんも、髪を切るのが、マッサージをするのが楽しくて仕方がないと話す。生まれてこの方、誰かの髪を切ったことはないし、頭や顔をほぐしたこともない。きっとこれからも。人の身体の一部に触れてなにかしらフィジカルに変化を与える仕事に対して、自分は絶対にできないという自負があるからか、尊敬の念でいつもインタビューみたいにいろいろ聞いてしまう。

2022.1.21

視力が落ちすぎて眼科。視力検査をしながら、なんとなく右、なんとなく左、と隣のおじさんと一緒に言うのが楽しい。なんとなくなんとなく。右、左と正しい方向を言うと「すごい!」となぜだか褒めてもらってうれしい気持ちになった。

自分の部屋にあった元気なさげな観葉植物をリビングに置いたら、葉がピンとしはじめてすごい。わたしの部屋の暗さはやはり問題だ。この植物と同じく生物であるわたしも元気なくなってしまうんじゃないかと心配になった。光を浴びなきゃ。

同居人がdeath strandingという荷物を運ぶゲームをやっていてわたしもやってみたい。

・2022.1.20

夜、エル・プラネタのトークで渋谷へ。オミクロンが広がってるからか人少なめな気がしたけれど、そもそも渋谷にきたのが久しぶりなのだった。小学生の頃から通学・通勤とほぼ毎日通い続けた渋谷の街がもうだいぶ遠い存在に感じる。前は渋谷はわたしの街、新宿はわたしの街じゃない、という感覚が明確にあったけれど、いまはどちらも等しく、わたしの街じゃない感じがする。

エル・プラネタは見返す度にまた違った感想が生まれる映画だなと思った。クレジット欄で「FASHION」「ART」「INTERIOR」と名前を並べていたのに気がついて、全部書き出してみた。その中の一つ、レオがずっと着ていたパーカーはOdwalla1221というアーティストのもので、ノイズとスポークンワードで超かっこいい。そこから知ったWomen’s History Museumというファッションレーベルも気になる。

・2022.1.19

取材で自分のもともとの原体験の話をして、話を繰り返す中で記憶が補強されていくのだけれど、その補強の仕方が自分に都合のいいような形になっていないか、いつも気をつけたいなと思っている。同時に、そのときの本当の自分など存在しないのだから、という気持ちもある。

足の指が霜焼けでぷくぷく腫れてしまって恐竜の足みたいになってしまった。

・2022.1.18

「スピードを落とす 引き伸ばしていく感じ」というメモがあるのだけれど、何のことだか全然思い出せない。

太田靖久さんの『犬たちの状態』をお風呂で読み終える。この間、夜イベントの帰り道にゆめさんに「今の犬、遠くからわたしを見てた」と話した時のことを思い出した。あのときのわたしはこの小説の中に出てきそうだ。なぜか犬に対して自惚れが強くって、犬はわたしのことがすごく好き、と思いがちだけれど、人間一人一人が異なるように、犬も一匹一匹が異なることに対して考えれてなかったなと感じた。

夜はB&Bで武田砂鉄さんとのトーク。ずれてずれて遠くまで。雪の日にふと昔の記憶が蘇るときの話すごくよかった。そんな話どうでもいいよと言われない場所で、言われたとしても、長い話をし続けようと誓った。横断歩道だってぎりぎりに立ち続ける。安全を意識しながら。

・2022.1.17

この間届いた『生活考察』をちょっとずつ読み進める。好きな人がたくさんだし、「失われた”雑談“を求めて」という企画に惹かれる。雑談は本当に失われてしまった。

ダウンコートがほしい!と思ってオンラインで買ったコート、絶望的にサイズが合わなくて悲しい。「大きめにきたら可愛いのでは」という浅はかな考えのせい。家にはビールをこぼしたコートとソースをこぼしたコートしかない。

・2022.1.16

少し疲れたので、携帯もパソコンも見ずにぼんやり過ごした。観る予定がまったくなかった『脱出おひとり島』というテラスハウスみたいな韓国の恋愛リアリティ番組をつけたらおもしろくて結局一日観てしまった。コメンテーターのコメントが人をいじったり馬鹿にしない感じがあっていいなあと思う。恋愛リアリティというものの存在に対して思うところはありながら、なんで気になって続きを見ちゃうんだろうか。

・2022.1.15

朝、早起きしてヨガへ。緑で溢れ太陽が差し込むスタジオが魅力的で来てみたけれど、先生もすごく素敵な方でたのしかった。ヨガのポーズをただするのではなく、その過程を大切にして一つ一つ身体を整えながら調整していくというスタイルが合っている気がする。気持ちよく整った身体にはいい空気が流れてるようで、帰り道の自転車が気持ちよかった。

豪徳寺でさきちゃんとごはん。大学生だった彼女はいつのまにか社会人3年目で、わたしもあのときから3年も経ってるのか、と驚く。私も誰かにとってずっと大学生の記憶で止まってるのだろうなと思うと、それも不思議だ。

・2021.1.14

この日の日記はme and youのニュースレターに書きました。

・2022.1.13

いらなくなった家電を引き取ってもらった。今の家に住む前、一人暮らしをしてたときに愛用してたプロジェクターを見ていろんな記憶が蘇る。夜、ベッドに寝転んでプロジェクターで映画を観てそのまま眠ってしまった日のこと、友達を呼んでみんなで『クリスティーン』を観た日のこと。

・2022.1.12

近頃お風呂上がりにストレッチを入念にすることと、朝に半身浴をたっぷりすることが功を奏してか、身体が気持ちいい。気持ちが強張っていたのは筋肉が強張っていたからなのかな? 少しずつ実験をしてみたい。気持ちいい天気で、朝ミーティングに出かける足取りが軽かった。夜は代官山蔦屋で『#しかたなくない』のイベント。会ってみたかった人と偶然会えた。ゆめさんとひさびさの俺塩食べて帰った。

母親に誕生日プレゼントとしてカシミヤのストールをプレゼントしたらとても喜んでくれて、自撮りが送られてきた。悩んだけれど、母のコーディネートを頭に浮かべて、キャメル色にしてよかった。

・2022.1.11

朝5時に起きて、久々の終日撮影。雨は残念だったけれど楽しい撮影。撮影のたびに自分が学生の時にカフェでアルバイトしていた頃のことを思い出す。空間で今何が起きているか、自分が何ができるのかを把握して、あちこちに気を配りながら、無駄がない動きをするということが著しく苦手で、ホールの仕事が全然できなかった。撮影のたびに、パソコンで仕事をしているときには感じない自分の足りなさに気付かされて、申し訳ない気持ちになる。なんなんだろうか。

夜、たまたま流れてきたAirというアーティストの『air in need of you featuring googie』というアルバムが素晴らしくって、ずっと聴いている。1970年代のジャズロックバンドで、googieのボーカルとメロディ展開に息を呑む。Spotifyのアーティストの再生回数は3000人程度だけれど、タイラー・ザ・クリエイターの2021年のお気に入りにも選ばれていたみたい。レコードも検索してみたけれど見当たらない。今年はずっと欲しかったレコードをちょこちょこ集めていきたいな。

・2022.1.10

コロナがまた徐々に広がっていて、気が気じゃない。コロナが始まって2年経って、変化した慣習がすでに当たり前になっていて、月日は簡単に人を変えることができるのだなと驚く。朝はB&Bの設営をして、クッキングパパの本を持ってふうこの家に遊びに行った。子供を産むこと、育てることについて知らないことばかりだから、インタビューのような感じで聴きまくってしまった。

・2022.1.9

朝ごはんを下北沢で食べて、適当にぷらぷらしてセカンドストリートに行った。『ブックオフぶらぶら大学』を読んでから、混沌とした中に身を置くと落ち着くあの感じについて考えてる。

夜ご飯を食べていたら、隣の席の4人家族の父親が幼い娘が駄々をこねたことに対してすごい剣幕で怒っていて、お姉ちゃんがそれをなだめている様子だった。思うところはあったけれど、隣の席とはいえ他人だから何もできない。こういうときみんなはどうするんだろう?

新代田FeverでBROTHER SUN SISTER MOONのライブ。久々の人、初めましての人、いろんな人に会えてうれしかった。コロナ以降、「こういうのは久しぶり」って毎回思っちゃう。いつかBSSMのライブをどこか広い野外ステージで観たいな。

・2022.1.8

夕方くらいまで仕事。Spotifyの「sad girl starter pack」っていうオリジナルプレイリストがよくって最近よく聴いている。名前も好き。大きな字で「DO NOT SMASH」と書かれた郵便物が二つ並んでいて、何かと思ったらFAT POSSUM RECORDSから届いたHovvdyとSam Evianのレコードだった。夜、最近買った自動調理鍋を使いこなそうと思ったけれど、なんだかまだ使い勝手がよくわからない。きたばかりの巨大なテレビで映画『スーパーノヴァ』を観た。

・2022.1.7

朝、寝起きにあまりに悲観的な考えが浮かんで、無意識で「一日 ポジティブ 方法」と検索している自分がいてうわってなっちゃう。そんなHOW TOで叶うことなんてないってわかっているのに。ちょっとしたことがあって個人的に傷ついてしまったことがあり、相手はそんなにたいしたことがないと思っている場合のすり合わせに関して考える。相手と親しい関係なのであれば話し合いたいと思うけれど、そうではない場合はみんなどうしているんだろう。

わたしはすぐにその一つの事象をきっかけにいろいろな過去の出来事を紐付けて自分自身を打ち消しにかかるところがあって、その思考の癖に気づいただけでも大きな進歩だなと感じる。

夜は焼き肉してSwitchでスマブラした。オンライン対戦がとても楽しい。

・2022.1.6

東京は朝からぽつぽつと粉雪が降り始め、気づくとあたり一面真っ白。雪が降っているときのしんとした感じがすごく好きで、あれは人工的にはつくりだせない「しん」だな、って思う。

雪のなか、フードを被ると目まわりしか出なくなるもこもこのジャケットを着て駅前の歯医者へ。これってバラクラバみたいじゃん、って思う。バラクラバ、SNS上ではよく見かけるのにわたしの生活圏内では被ってる人を見たことがない。かわくて怪しくてずるい。

年末年始と家電まわりを買い揃えていて、巨大なテレビが届いたので設置して、最近買った炊飯もできる自動調理器で米を炊いた。米は全然うまく炊けなくって、やっぱり米は土鍋なのでは、となり土鍋の検討を始めた。ご飯を土鍋で炊き始めたらコーヒーも豆から挽きたくなりそう。なんとなくそこはつながっている感覚がある。

遅ればせながら『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』をお風呂でちょこちょこ読み進めていて、その時間がすごくたのしみ。

・2022.1.5

仕事始め、青山で打ち合わせして、その後モロッコ料理のお店でランチを食べながらゆめさんとK-POPの話などをした。K-POPが好きで詳しい友達が多いけれど、わたしは全然で、推しがいる生活に憧れている。

夜、何もやる気が起きなくなってしまって、枕元の本をあれこれ手にとっても全然頭に入ってこなくて、少しずつ読んでる『スキップとローファー』だけがわたしを癒やしてくれた。

・2022.1.4

なんにもできなくって家でぐったり。

・2022.1.3

三が日最終日。今年はお正月があっという間に過ぎていく。公園で晃生とのんびりしてて、夜だれかと会いたくなってもえちゃんを誘って飲んだ。途中でたけしたくんもきて、夜道を一駅分くらいみんなで散歩して、なんだか学生の頃みたいじゃん、と眩しく感じた。もえちゃんとはそういう夜を何度も過ごしてきているな。

・2022.1.2

つくばで過ごした日。牛久大仏という地上120mの高さの巨大な大仏を見て、アウトレットへ。服は買わずに、フライパンや鍋だけ購入。郵送を承っていたのがママのリフォームというお直し屋さんで、荷物を送りたい旨を伝えると何人かのおばちゃんが手際よく、そして仲睦まじい感じで荷造りしてくれて、清々しい気持ちに。夜、東京に戻った。

・2022.1.1

元旦。朝、近所の神社で初詣。実家で甥っ子や姪っ子たちと鬼滅の刃人生ゲームをしたり、夕方はつくばに向かってカタカナ禁止ゲームをしたり。おみくじは大吉。自分に言い聞かせるように今年はいい年になりそうな気がする、と何度も呟いた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です