・紗織ちゃんのTOKIONの連載「小指の日々是発明Vol.4」の『日常と、芸術の存在意義』が本当によくって泣いちゃった。ウイルスに怯えすぎて、芸術の醍醐味をすっかり忘れてしまっていたということ。過去救われてきた作品を頭の中で浮かべたら、蘇ってきたあの感覚。そして、当たり前に思い描いていたことが、今やもうただの願望みたいに思うこと。奪われ続けている個人的な日常を1日でも早く取り戻したいということ。ひとつひとつ頷きながら何度も読み返した。紗織ちゃんが2005年に渋谷の文化村でレオノール・フィニを観たちょうどその頃に、わたしは友達の紹介で彼女と出会った。高円寺で遊んだ日のことをいまでもよく思い出す。あの頃のことを思い返すと、未来はこんなに予測不可能なものなんだなと驚く。身も心も無防備に感動したり笑ったりできる日を、絶対に取り戻したい。この記事のRelatedにme and youのインタビューがあったのも嬉しかった。TOKIONさんありがとう。
・イングランド北部の都市ヨークには、子どもなしで歳を重ねた人たちが集う「Aging Without Children(AWOC)」というコミュニティがあるみたい。集会をしたり、“普通の”女性たちが日常や社会のことについてを題材に繰り広げる劇団「ノー・キディング」や、詩の披露など、創作活動にも力をいれているとのこと。私は歳を重ねたときにそれぞれの苦悩を分かち合える場所をつくれたらいいなという野望?があるのだけれど、こういう人たちがいるのだなと思うと勇気が出る。
・この間のme and youのニュースレターの日記にも書いたのだけれど、感染症が蔓延し、ワクチンも補償もされない中、オリンピックが開催されて、日々信じられないようなニュースが次々と目に飛び込んでくる。今この国で生きている、ということについてどう向き合っていくべきか日々考えあぐねている。声をあげるべきときにあげられる場所であげて、まわりの人と話す機会を増やすことからまずは始めようと思う。
・「ワクチンを若い方も打っていただきたい」という小池知事の言葉。こんなにもいまの現状が見えていないのか、と唖然とする。忘れないために書いておきたいけれど、私は7月16日に接種券が届いたけれど、その段階ではもう既にすべての枠がいっぱいだった。その後、運良くキャンセル枠が見つかって8月末に予約ができたけれど、本当に運が良かったとしかいいようがない。何度も画面を見に行ってやっと、という感じだったし、大規模接種も一瞬で埋まってしまう。その後、中小企業が6社で運営している職域接種のことをTwitterで知り、ワクチンを一つも余らせないように声をかけていたようで、me and youのような小さな会社でも大丈夫だったので早く受けたかったからそちらで受けることにして、区の枠はキャンセルした。ほかに機会を求めている人に渡すためにも区の枠はあけたほうがいいと判断した。
・ジョニ・ミッチェル『blue』が50周年を迎え、Instagramフィルターが生まれたり、The New York Timesでは「50 Reasons to Love Joni Mitchell’s ‘Blue’」という特設サイトが立ち上がりHAIM、Graham Nash、Judy Collins、Perfume Genius、Natalie Mering(Weyes Bllod)など25人のミュージシャンたちがメッセージを寄せている。Blueのような作品を聴くと、Spotifyで1曲ずつ音楽を聴くことが増えたなかで、一枚のアルバムを通して聴くことはかけがえのないものだという気持ちになる。
・Lobsterrでブッククラブのことが書かれていた。ひさびさにNoname Book Clubのwebサイトを覗いたけれど、ああ本当すばらしいなあとなった。ローカルの本屋さんやライブラリー、他のブッククラブとのつながりをつくっているところが素敵だ。LiteratiというBook Clubのサブスクリプションサービスがあることを知った。子供向けからスタートして、大人向けとしてロクサーヌ・ゲイだったりさまざまな人がキュレーターとして参加しているみたい。
・Hanakoの最新号の「映画と本が描く女性たちの物語」というコーナーで本を5冊選びました。はらだ有彩さん、長島有里枝さん、レベッカ・ソルニット、ケイト・ザンブレノ、『天才たちの日課』。どれも自分にとって大切で何度も読み返す本。me and youのことも丁寧に聞いてくださってうれしかった!
・ゆめさんと打ち合わせをした日の帰り道、電車の窓から見えた空がすっごくピンクで、わたしはピンク色の空がなんだかとっても好きで自分のTumblrの名前を「sky was pink」にしたほどなんだけど(Nathan Fakeの楽曲からとった)、それで写真が撮りたくなって彼女の駅で途中下車した。そのとき話していた話がずうっと終わらなくて、駅のまわりを歩いて、ぐるぐる歩いて改札までずっと話し続けていたら、別れたあとにピンク色の空を撮るのを忘れてたことに気づいた。
・サキちゃんとユカさんのニュースレター「I Can Talk」で知った「FAMIRESU CHILL」。「深夜のファミレスでのダラダラが恋しすぎるお魚と吉井とSamiがこのブログを見てくれてている全国のファミレスキッズたちと、深夜のファミレスでのチルタイムを再現したく作ったウェブサイト」とのことで、お魚さんと吉井さんとSamiさんのコスメトークが花開く素敵な空間。いいなあ。I Can Talkは二人の目の付け所がとてもユニークで、社会のこと、カルチャーのこと、興味の幅が広くて読んでいてはじめて知ることがたくさん。