・me and youの初のニュースレターを送信した。日々の対話や記録と記憶、課題に思ってること、新しい場所の構想などを書いていきます。「日記文通」「アイスクリームが溶けても」という企画がスタート。大好きなニュースレターがいくつかあるけれど、このニュースレターも誰かのお気に入りになるようにしっかりしたためよう。webで記事を書くこととニュースレターを書くこと、こういうブログ的なものに書くことはなぜこんなにも体験として異なるのだろう。ニュースレターは限りなくお手紙を送る感覚に近い、個人的には。ここから登録できます 。
・鷹取愛さんが一年間続けられていた「一日遅れの日記 」が4/21をもって終了。コロナ禍にはじまり、毎日誰かの日々が大切に繋がれていく感覚があって、すべて愛さんの友人・知人で繋がれているというところも素敵でした。わたしも一年前の4月24日 に書かせてもらいました。
・クーリエの「女性たちの人生と歴史を動かした「ブッククラブ」の歴史 」、おもしろかった。現在の「ブッククラブ」の前身である「読書サークル」がアメリカで誕生したのは18世紀末から19世紀初期だったそう。ジャーナリストのマーガレット・フラーが1839年に発足した「カンバセーション」では、「私たちは何の目的のために生まれたのか?」「その目的をいかに果たせばいいのか?」という問いについてこの場所で議論を進めたみたい。互いのアイデンティティや思考・自意識について考察する役割、社会的ネットワークを築く役割、知性を発揮する場としての役割、急進的な政治手段という役割など、様々な役割を持つブッククラブの歴史をもっと調べてみたい。
・クーリエでもう一つ気になった記事 。ロシアの森の中にプーチン政権に弾圧されたLGBTQの人たちやフェミニスト活動家たちが集う「フェムダーチャ」という場所があるらしい。ロシアのサイトだけれどインタビュー記事 もあった。
・Google Earthのタイムラプス機能。森林の減少や氷河の後退がひと目で伝わる。(「Google Earthの「気候変動の影響を追う」タイムラプス 」)
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・haru.さんが企画や製品づくりに関わられているみんなでつくる回収デニムプロジェクト「FUKKOKU」 が気になる。みんなからデニム製品を回収し、粉砕して綿状に反毛、そこから糸をつくり、生地を織り上げるとのこと。回収期間は2021年6月30日まで!体型変わって履けなくなったデニムをどうにかしたかったので持っていってみよう。
・コンデナストによるビューティ雑誌「ALLURE」がパッケージのサステナビリティをめぐる用語の使用について再考したそう。「過去数年間にわれわれがみたサステナビリティについての調査の中で、多くの言葉や表現がそれほどの意味を持たず使われていると感じた。耳触りの良い“バスワード(流行語)”が多用されている。現実とは違って、よりドラマチックな印象を与えているのではないか。こうした言葉の使用について立場を明確にしなければいけない。より多くの消費者が理解を深め、用語について考え始めることを願っている。購買活動は今や投票と同じ働きを持つ」(「“地球に優しい”って本当? ビューティ誌「アルーア」がサステナビリティについて幾つかの表現を廃止」
・ペトラ・コリンズが監督、ドレイクが製作総指揮を務めるサイコスリラー映画『Spiral』の主演がペトラの友人でもあるセレーナ・ゴメスに。名声が薄れた後のインフルエンサーの人生を追う物語になるらしい。観たい。このMVの監督もペトラだよね。
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・セレーナ・ゴメスは双極性障害であることを発表したり、メンタルヘルスの問題についてこれまでも訴えてきているけれど、彼女が立ち上げたコスメブランド「Rare Beauty」内のメンタルヘルスが必要な人を支援する基金「Rare Impact」で、教育現場におけるメンタルヘルスサービスの向上に対する財政的支援を行う「メンタルヘルス101」 を立ち上げたみたい。セレーナはRare Beautyでコミュニティメンバーと毎週ビデオチャットを行うなど、「安全に話せる場所」についてすごく考えている人。今後の動きも気になる。
・#入管法改悪反対 にまつわるニュースを読み苦しい気持ちになった。スリランカ女性、ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋出入国在留管理局で収容中に死亡した事件もあったなかで、「難民等の帰国できない事情を持つ外国人の人々が強制送還を拒んだ場合に刑事罰を科す」「難民条約等の国際法に反して難民認定申請者を強制送還できるよう例外規定を設ける」といった点が含まれる入管法の改悪に対するデモが実施。入管法に関して、Yahoo!ニュースの志葉玲さんの記事 を読んでいる。国連の専門家達もこの入管法の改悪に批判しているのに、なぜ? 署名「入管法を改悪しないでください! “Open the Gate for All” ―移民・難民の排除ではなく共生を」 は引き続き継続している。
・ミャンマーで軍に拘束され、拷問や性的暴行を受けた女性たちに寄り添う「#sisters2sisters運動」 が起きている。READYFORで「ミャンマー緊急支援チーム21#JUST Myanmar 21」による緊急支援プロジェクト が立ち上がっていた。
・前田かや子さん、伊東勇気さん、中島梨乃さんによる「#SEOセックス」プロジェクト。日本では「セックス」で検索するとアダルトサイトが出てくるけれど、性被害者や子どもたちが必要な時に必要な情報を得られるように厚生労働省、文部科学省、内閣府、各検索エンジン会社に呼びかける取り組み。近頃、「検索してどうしてここまでたどり着けないんだろう」と苦しく思うことが多い。情報にたくさん触れる仕事をしているわたしでさえこうなのだから、困る人はたくさんいるだろう。どうにかできることを考えたい。署名はこちらからできました。「安心して性知識が得られるサイトを検索上位に出してください!」
・トランス差別に反対するためにもっと勉強したいなと思う。SHELLYさんが「#おうちでプライド2021」で、生理について話すときに、生理があるトランス男性もいるのだから、女性ではなく「子宮のある人」と話そうとされていたようで、さまざまな人に対して思いやりをもっていてすばらしいなと思ったけれど、SNSではそれが「一周回って差別的」などと呼ばれ、「性器呼びは女性への侮辱」という発言も目にした。それに対して清水晶子さん が「特定の器官や症状について論じるにあたってその器官や症状を有する人々に呼びかけることは侮辱ではない」と書かれていて、そうだよなあ、と思った。フェミニズムについての有識者の方や権力を持っている人の中にも、トランスを排除する動きをされている方がいる。Twitterにはなめらかにそういった方の言説が紛れ込んでいて、こわくなる。自分も学びながら誰かに伝えられるようになりたい。「#トランス差別に反対します」「#LGBTQがいじめ差別から守られる法律を求めます」 にも賛同しました。悲しみがなくなってほしい。
・Spotifyが国際女性デーから「EQUAL」というプロジェクトをスタートしていたこと、なぜか知らなかった。音楽におけるジェンダーの公平性を促進するためのグローバルな取り組みとして、本日4月30日に新たに「EQUAL Music Program」がローンチしたとのこと。月間アーティストはCHAI!(「女性の可能性を引き出していくSpotify新プログラム“EQUAL”月間アーティストにCHAIが選出 プレイリストも公開」 )CINRAとSpotifyによるメディア「Kompass」にはみさきさんと杏奈さんのインタビュー記事 も。
・cakesの幡野広志さんの連載。なぜあの記事をcakesは掲載したんだろう、そしてなんで無言で削除したんだろうと考える。Twitterを見ていると「回答は間違っていなかったのに」と書かれている人もいる。そう考える人もいるんだろうな、と思う。以前、DV被害者からの相談を「嘘」や「大袈裟」として扱ったときにも思ったけれど、少女への回答は「見て見ぬ振りをして自分の幸せを考えて」とわたしには読めて、そういう世の中にはびこる「本気で取り合わない姿勢」のせいでどれだけ多くの苦しみが生まれてきたんだろうと思って悲しくなった。
・その流れから、旭川のいじめにあっていた14歳の少女が凍死した事件における学校の対応のことや、下高井戸シネマで観た西川美和監督の『すばらしき世界』のことを考えた。ちょっとまとまりきっていないのでまた引き続き考えたい。
・文化庁長官・都倉俊一氏の発言 を読み、とても不安な気持ちに。「アーティストは実力の世界、平等に補償することはなかなかなじまない」「デジタルエイジになって、子どもたちは“ナマの刺身”を食べたことがない。みんな冷凍だ」「誰とは言わないが、へたくそな歌を歌って、コンピュータで全部音程も合わせてしまうわけだから」という発言、どのような立ち位置から発する言葉だと理解しているんだろう。ニッポン放送では「示唆に富む」ものとして表現しているのも、虚しい気持ちでいっぱいになった。
・周囲の人々を困らせるために建てられた家のことを「spite house」っていうんだって。知らなかった。Wikipediaにいろいろ事例 が載っている。ときどき観光名所化するらしい。家繋がりだけれど、ドイツのルール地方の人が去った鉱山地域の住宅を半分だけ色を塗る「Doppelhaushälften」 プロジェクトが興味深かった。
・wikipediaの「社名の由来一覧」 ページは暇つぶしに眺めるのにぴったり。英語版 はさらに膨大。
・ダムタイプの代表作『S/N』がオンラインで世界初配信 。5月9日まで。
・『サンドラの小さな家』 、観たい。5/8、9、11〜14、18〜21に川崎市アートセンターで。『僕が跳びはねる理由』は5/7まで。
・横浜シネマリンで金子由里奈さんの『眠る虫』 が1週間限定で公開!最高の映画なのでまた観たい。
・わたしがハマりはじめているポストクロッシングがデイリーポータルZで取り扱われていた!「郵便で世界中の人とポストカードの交換ができる「ポストクロッシング」とはなにか? 」エハガキ華さんのコレクションを見てますますやりたい気持ちが強まる。最近さぼっていたけれどまたやろう。そしてデイリーポータルで4/29~5/5 とくべつ企画として「お役立ち記事100連発」 っていうのをやっている。1時間に2,3本もお役立ち記事が更新されているのだけれど、そのお役立ち感がゆるくてたまらない。100連発ってすごいなあ。
・おすすめしてもらったNetFlixの『イージー』 にはまっている。簡単ではない人間関係について、ああほんとむずかしいよね、と語らいたくなる。かかっている音楽も全部よくって、Spotifyで非公式っぽいプレイリスト があったので速攻フォロー。終わったら『アンオーソドックス』 も観たい。
・『灯台守の話』の著者でもあるジャネット・ウィンターソンの『オレンジだけが果物じゃない』を読み終わった。狂信的なキリスト教の母から特殊な英才教育を受けて育ったジャネットの半自伝的小説。「人生で何か大事な選択をするたびに、その人の一部はそこにとどまって、選ばれなかったもう一つの人生を行きつづけるのではないか」「わたしの無数のかけらたちが、選んだり選ばなかったりしたすべての可能性をそれぞれに生きて、折にふれてどこかですれ違っているのかもしれない」という言葉を読んで、最近ふと考えていたことと重なって、うれしい気持ちでドッグイヤーした。
・この猫になりたい。