Link Pack(8/8〜8/24)

・おととい、深夜に急に胸の下あたりが痛くなってこれは何だ…?と思い、次の朝パジャマをめくるとぶつぶつが。皮膚科に急いでいくと帯状疱疹だった。これが噂の…と不安になっていたけれど、経験者の話などを聞いて少し安心。身体の奥の方から表面に向けて突き上げるような初めての痛み、体の怠さにやられている。薬が効いているのか、朝より少し楽にはなってきたけれど、朝は耐えきれない痛みだった。疲労とストレスといわれたのでとりあえず明日もゆったりしよう。免疫が落ちているのかなあ。こんな時期だし、免疫をなにがなんでも高めたい…。

・オリンピックはあっという間に終わり、パラリンピックが始まり、フジロックも始まり、感染者数はうなぎのぼりで、一日中家から出ずにテレビを片目にTwitterとInstagramを行き来していると、なにが現実なのかよくわからなくなってきて頭が混乱してくるのですべてを閉じる。いまの政治に対して、向こう見ずでご都合主義としか思えなくって本当につらい。スピード感を持って様々な出来事に対してアクションを行っている人たちに最大限のリスペクトを持ちながら、心が折れないように、自分なりのバランス感覚を探っている。例えばこの日記をつけているのもその一つの方法で、気になるけれど調べたくなって仕事や家事や休憩などができなくなってしまいそうなニュースはPocketに放り込んで、夜遅くや早朝、週末にじっくり読んでいるから、だいぶバランスがとれるようになった。

・そんななかで開催されたフジロック、さまざまな人がいろんな状況・気持ちであることがあることはたしかなものだとして、デルタ株で状況が変わり自宅療養で死者が出ている今、「大人数が長時間集合する」という状態を見るのがつらくて、配信もちゃんと見れなかった。今年は有観客で行うべきではなかったんじゃないかなと思う…。けど、なんともはっきりといえない。難しい。コロナにまつわるさまざまな判断がそれぞれに委ねられている状況の難しさ。

柚木麻子さんの料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」の「幸せそうで、なにが悪い」。普段から柚木さんのTwitterを見てめちゃめちゃ元気をもらっているのだけれど、わたしはこのエッセイの「分断社会で辛い思いをしている人が大勢いる中、楽しそうに振る舞うことをとまどう心理は当然である。でも、自分の特権を自覚し社会貢献しようとすること、幸せでいることは両立できると私は思っている」という言葉に本当に元気をもらった。幸せであるとき、楽しくあるときに、なんとなく後ろめたさを感じたりする。でも、少しでも気持ちや時間に余裕があるときは楽しくあっていいし、そういう人が苦境の中にある人を助けることもできるのだということ。ともさかりえの素晴らしいアメーバブログの話も気になる。

・紗織ちゃんのTOKIONの連載「小指の日々是発明Vol.4」の『日常と、芸術の存在意義』が本当によくって泣いちゃった。ウイルスに怯えすぎて、芸術の醍醐味をすっかり忘れてしまっていたということ。過去救われてきた作品を頭の中で浮かべたら、蘇ってきたあの感覚。そして、当たり前に思い描いていたことが、今やもうただの願望みたいに思うこと。奪われ続けている個人的な日常を1日でも早く取り戻したいということ。ひとつひとつ頷きながら何度も読み返した。紗織ちゃんが2005年に渋谷の文化村でレオノール・フィニを観たちょうどその頃に、わたしは友達の紹介で彼女と出会った。高円寺で遊んだ日のことをいまでもよく思い出す。あの頃のことを思い返すと、未来はこんなに予測不可能なものなんだなと驚く。身も心も無防備に感動したり笑ったりできる日を、絶対に取り戻したい。この記事のRelatedにme and youのインタビューがあったのも嬉しかった。TOKIONさんありがとう。

井上まいさん『大丈夫倶楽部』を読み始めた。登場人物の愛おしさ、わかる、わかるよ…となりながら布団にくるまって読みたい。

・先々週くらいに『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観た。まわりの人たちが絶賛していたから楽しみにしていたのだけれど、自分にもあった様々な出来事が思い出されたり、いろんな感情がごちゃまぜになって、最後のシーンで涙が溢れた。映画後、映画を観るまで楽しみにとっておいた鈴木みのりさんによるレビュー「性暴力への「復讐劇」を華麗に転じる傑作!『プロミシング・ヤング・ウーマン』」(Wezzy)を読む。ブリトニー・スピアーズやパリス・ヒルトンのこと、「キャシーが見つめているのはわたしたちだ」の章の考察などを読み、でもう一度作品を楽しんだ気持ちになった。また観たい映画。

・イングランド北部の都市ヨークには、子どもなしで歳を重ねた人たちが集う「Aging Without Children(AWOC)」というコミュニティがあるみたい。集会をしたり、“普通の”女性たちが日常や社会のことについてを題材に繰り広げる劇団「ノー・キディング」や、詩の披露など、創作活動にも力をいれているとのこと。私は歳を重ねたときにそれぞれの苦悩を分かち合える場所をつくれたらいいなという野望?があるのだけれど、こういう人たちがいるのだなと思うと勇気が出る。

・アフガニスタンの問題については本当に難しく、勉強不足で、いまも現在進行中で学んでいる。本当はこの雑記を書くまでにもうちょっと勉強したかったけれど、体調不良でなかなかできなかったので、引き続き学びたい。RAWA(アフガニスタン女性革命協会)を支援している日本の「RAWAと連帯する会」代表の清未愛砂さんの『ペンとミシンとヴァイオリン アフガン難民の抵抗と民主化への道』を読んだ。写真がふんだんに使われていて、女性と子どもたちの生活と教育のいまが伝わってくる。また、COSMPOLITANの「アフガニスタンの女性と子どもたちのために今できること」という記事も何ができるか書いてあってわかりやすかった。「RAWAと連帯する会」「women for afghan women」に寄付し、「Protect the freedom and safety of Afghan women and girls」に署名をしました。

Kid Pixがブラウザ上で完全に再現されてて感動しちゃった。小学生のときのパソコンの授業でこれで遊んでいた記憶が一気に蘇った感じだ。

・Twitterでmariekkoさんが投稿されていて知った旅のサブスク「HafH」が気になる。全国700以上の施設を月額2,980円からサブスクリプションで泊まれるとのこと。知らなかった素敵そうな宿泊施設もたくさん。一回試しに使ってみたいなあ。

・ジョージアのLouisa Chalatashviliという方の写真を見ていると世界にはこんなにも美しい場所があるんだなとはっとする。また生きていればいつかはこの地に降り立つことだってできるかもしれないんだということも。

黒田育世さんの新作公演『YSee』へ。Joanna Newsomのアルバム『YS』の1曲1曲と向き合って生まれた舞台。何度も泣いてしまった。こういうふうに心が震える感じがひさしぶりだった。帰り道に、こういうわけもわからず、言葉にもならない気持ちが湧き出てくる感じって、本当に大切だよねと話した。身体を小さくしてスマートフォンと向き合っているときとは真逆な気持ち。

・神楽坂にいたので、かもめブックスへ。「いつまで争うの?」特集でサローヤンの『僕の名は、アラム』を買った。帰りの電車でちょこちょこ読んだけれど今まさにこういう本が読みたかったなという本。『パパ・ユーアクレイジー』も家にあるけどまだ読めてなかったから、ますます楽しみになった。特集では、このあいだ長田杏奈さんが紹介していた『ヘイトをとめるレッスン』なども売っていて、おもしろい特集でした。そのあと神楽坂から早稲田に向かう印刷工場が立ち並ぶ道を歩いて、そのあたりにあったunkという古着屋さんがよかったです。もう少し体調も世の中の状態も落ち着いたら、知らない街の知らないお店に行って、どこか遠くに行った気持ちを味わいたいな。

・鷲田清一さんの『「聴く」ことの力』、伊藤亜紗さんの『手の倫理』を読んだ。たまたま同時に読んでいたけれど、『手の倫理』のなかでも『「聴く」ことの力』が引用されている部分があって、読み進めながら呼応している感じがあった。この二冊についてまたじっくり考えたい。

・たまたまTumblrで見つけた犬がかわいいThe CureのJust Like Heavenのポスターらしきもの。

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