Link Pack(6/6〜6/20)

・「Questionable Vintage Recipes」というfacebookグループがおもしろくってずっと見ている。ヴィンテージのレシピブックから見つけた奇妙な料理を実際につくってみたりその思い出を共有したり。いちごプレッツェルサラダ、富士山型サラダ、ビーフフィズ、ホットチョコレートwithチーズなど。国も地域もそれぞれで、みんなでコメントしあっている空気感も好き。こういう世界中のよくわからないfacebookグループを見つけてみたい。

46年前になくした財布が見つかったというカリフォルニアの話。SNSを通じて持ち主が見つかり、まるでタイムカプセルのようなその財布には詩やメモや高校の友達の写真、グレイトフル・デッドのコンサートのチケット、数年前に亡くなった母親の写真が入っていたそう。ポール・オースターの『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』を最近読んでいたから、重なるところがある。

DARUMA STOREのマクラメプラントハンガーの作り方みながら作ってる。色の組み合わせがたのしい。飽き性なのでいろんなものを並行してつくってしまうのでなにもかも全然完成しない。

Quartzで知ったDIYレイプキットの話。去年Vogueでも記事が出ていたみたい(性暴力のリアル──「DIYレイプキット」をめぐる議論から私たちが学ぶこと。)。自身の辛い経験から生み出されたそのキットは、はじめは「MeTooKit」という名前で販売され、営利目的のスタートアップだったことからさまざまな批判に晒されてきたらしい。いまはLedaHealthという名前となりフィードバックを受けながら変化していっているそう。日本ではどうなのだろう?と思って調べてみたら一部の警察や病院の緊急外来でレイプキットを提供することもあるみたいだけれど、東洋経済の伊藤詩織さんのインタビューによると「レイプキットによる検査も日本だと被害直後でないとダメと言われるものが、(スウェーデンだと)被害から10日後まで可能」とのことらしい。被害直後にどれくらいの人が動けるのだろう、と思うと恐ろしくなった。

・性交同意年齢の議論に関して。日本では明治時代から性交同意年齢が「13歳」であることが変わっていないみたいだけれど、16歳未満に引き上げる案に対して反対議論が出たことに関して、「「50歳が14歳に性交」擁護発言・なぜまかり通るのか?今こそ政治の責任を問いたい。「【性的同意の定義】性的同意はどうやってとる? 同意年齢や性暴力について専門家が解説」性交同意年齢の議論、リベラルとフェミニストが対立する理由」などの記事を読むと、複雑な問題が絡み合っていることがわかる。小川たまかさんが書かれていた「性教育の施策や例外規定も議論されるべき」という意見に対してそのとおりだなと思う。自分自身も恥ずかしいことに日本の性交同意年齢が13歳であること、またそれが他国に比べると著しく低い年齢だということはこうしたニュースが出て初めて知ったほどだった。

・6/19は奴隷解放を祝う記念日「Juneteenth」。Bandcampが募金活動をおこなったり、Refinery29では特設サイトが立ち上げていた。奴隷制について学び考える月にしたい。

インドでつくられているハンドメイドで塗られたケトルがかわいい。美しい手仕事。

・わたしが家で最近つかっているめちゃロングのトイレットペーパーがVICEに載っていた

イ・ランさんによるAI翻訳日記連載が晶文社スクラップブックスタート。選択家族の話。晶文社スクラップブックの連載どれも大好き。

・東京五輪に関して。日々開催についての疑問が募るニュースが舞い込んできて追いきれない、と思っていたけれど佐久間裕美子さんが主宰する「sakumag」のTwitterのこのツイートツリーにまとまっていてとてもわかりやすかった。どんなアクションができるかも伝えられている。#東京五輪の中止を求めます

・世田谷美術館で『驚異の三人!!高松次郎・若林奮・李禹煥―版という場所で』『アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド―建築・デザインの神話』、森美術館の『アナザーエナジー展』へ。現代美術館のマーク・マンダース展は予約忘れでいけず。

・2021年3月から4月に開催されていたNEW ERA Ladies主催の「プンクトゥム乱反射のフェミニズム」が7月8日までアーカイブが見れるみたい。

ピーター・マクドナルド展は7月24日まで。

・Netflixで『科学者とジェンダー』『悲哀の密林』見たい。

Link Pack(5/23〜6/5)

・この日記をはじめてから1か月以上経って、ときたま「見てますよ」という言葉を聞くたびにじんわり嬉しい気持ちが広がっている。こういう距離感がいまのわたしには心地いいのだなあと思う。既に自分のなかではこの日記が欠かせない場所になっていて、だからこそ更新することが負担になってしまったら意味がないので、ゆっくり寝かせていたらいつのまにか二週間経っていた。

・Hanakoの最新号の「映画と本が描く女性たちの物語」というコーナーで本を5冊選びました。はらだ有彩さん、長島有里枝さん、レベッカ・ソルニット、ケイト・ザンブレノ、『天才たちの日課』。どれも自分にとって大切で何度も読み返す本。me and youのことも丁寧に聞いてくださってうれしかった!

・ゆめさんと打ち合わせをした日の帰り道、電車の窓から見えた空がすっごくピンクで、わたしはピンク色の空がなんだかとっても好きで自分のTumblrの名前を「sky was pink」にしたほどなんだけど(Nathan Fakeの楽曲からとった)、それで写真が撮りたくなって彼女の駅で途中下車した。そのとき話していた話がずうっと終わらなくて、駅のまわりを歩いて、ぐるぐる歩いて改札までずっと話し続けていたら、別れたあとにピンク色の空を撮るのを忘れてたことに気づいた。

・小学校の時に近所に住んでたあやちゃんと帰り道に終わらない話をする定位置はデイリーヤマザキの横で、そこで何時間も暗くなるまであれこれ話し続けていたことをふと思い出した。あやちゃんいまなにしてるんだろう。あのデイリーヤマザキはいまもあるのだろうか。

・katya budkovskayaさんがつくった「my sadness blanket」、悲しみに暮れていた2019年の冬の2ヶ月の間に編んだ作品とのこと。彼女のInstagramでほかの作品も見ることができるんだけど、すごくすき。

・7月からイメージ・フォーラムなどで特集上映『ケリー・ライカートの映画たち 漂流のアメリカ』が開催。7月は新宿武蔵野館などでジム・ジャームッシュの特集上映も。

リトアニア共和国の首都ヴィリニュスとポーランドのルブリンを結ぶ「ポータル」が設置されたそう。石版のような見た目の中央にはリアルタイムで接続先の映像が流れている。

The Atlanticの「You Can Only Maintain So Many Close Friendships」という記事。ロビン・ダンバーが人々が一度に維持できる安定した関係の平均値として示した「150」という数字は知っていたけれど、「The circles of friendship」という円は知らなかった。「親友」「友達」「知り合い」という言葉はあるけれどそれぞれ区切りがあるのではなく波紋のように広がっていくもののような気がする。

・PALOMA WOOLのBUBBA TROUSERS。いろんな言語の中に「ずっとも」の文字。

・サキちゃんとユカさんのニュースレター「I Can Talk」で知った「FAMIRESU CHILL」。「深夜のファミレスでのダラダラが恋しすぎるお魚と吉井とSamiがこのブログを見てくれてている全国のファミレスキッズたちと、深夜のファミレスでのチルタイムを再現したく作ったウェブサイト」とのことで、お魚さんと吉井さんとSamiさんのコスメトークが花開く素敵な空間。いいなあ。I Can Talkは二人の目の付け所がとてもユニークで、社会のこと、カルチャーのこと、興味の幅が広くて読んでいてはじめて知ることがたくさん。

・ドラッグ・ドロップでコラージュみたいにサイトがつくれるmmm.page気になる。website builderだとcargoも使ってみたい。

・King Princessの新曲「House Burn Down」はThe Strokesのメンバーが参加!YouTubeのコメント欄はHayley Kiyokoと同じ日に新曲リリースしたことで盛り上がってる。

・ニューヨーク市のゴミが分類されたTable of NYC Trash Poster

・近頃はEtsyでいろんな作り方のHOWTOがpdfで購入できることを知って、いろいろ見ているのだけれど、ダンボールでつくるこの花瓶かわいいね。

・Petra CollinsがMVを手掛けていたり、最近目にすることが増えたOlivia Rodrigo。彼女については辰巳JUNKさんの記事で詳しく知ることができるのだけれど、MVで着ていた服をdepopで販売している!もちろん全部売り切れ。収益は慈善団体に寄付するみたい。

・近頃Etsyがdepopを買収するという発表もあったけれど、depopのことがずっと気になっていて。フリマアプリだけれどメルカリとは違っていて、一つのコミュニティって感じがある。日本でも使えるようにならないかな〜。「Depop Gen Z Report」もとても興味深いレポートだった。

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Link Pack(5/16〜5/22)

・雨の日が続いた一週間。部屋干しがどうしても上手にできないため、洗濯物が大量にたまってしまった。梅雨に入るしいい洗濯グッズを検討したい、調べなきゃ。気圧の変化にやられたり少し忙しかったこともあってあまりいろいろ追えていないのだけれど、気になったものをメモとして。

近江屋洋菓子店がリニューアルオープン!行きたいな〜。これを機にWebサイトを見に行ったら、言葉がとてもよかった。「近江屋の菓子は「わっ、きれい」とか、「カワイイ!」というものではないかもしれません。焼きっぱなし、切りっぱなしの菓子です。リーズナブルだけどチープではないものを、気楽に買える。子供たちが冷蔵庫から手づかみでかぶりつくところを考えて、材料は最高のものをおしげなくふんだんに使います。工場のオーブン、ミキサーなど最高のものを導入しています。そして職人たちにおごりはありません」

・スカート澤部渡さんの幻燈日記帳、「手紙を書くようにからあげを揚げ、手紙を読むようにからあげを食べ、手紙をしまうように冷蔵庫にしまった」という一文が素敵で、心が射抜かれた。澤部さん、2006年からはてなブログで綴ってるんだな。2006年から大きく変わらないテンションで綴り続けていることに感服。2006年はわたしは高校生で、はてなダイアリーをやっていた。なんでわたしははてなブログに移行しなかったんだろう。

・The Linda Lindasが新曲「Racist, Sexist Boy」を披露。かっこいい。見たことある、と思ったらNetflixの『モキシー』に出ていたバンドだった!しかもEpitaph Recordsと契約したらしい。

安藤晶子さんの展示「Speechless」がApril Shopで、5月30日まで。

小林亮平さん、小林紗織さんの展示 「お腹まで2時間35分」がNADiff Window Galleryで、6月27日まで。

角の丸い窓を収集したInstagramアカウント。こういう収集系のアカウントだいすき。丸い窓に惹かれる気持ち、すごくよくわかる。

Weledaが100周年とのこと。最近、ボディオイルやバスミルクに加えて、スキンケアも全部Weledaにした(ざくろのシリーズ)。哲学者・神秘思想家で「シュタイナー教育」でも知られるルドルフ・シュタイナーがWeledaの設立者だって恥ずかしながら最近知り、ますます好きになりました。生物多様性とサステナビリティ、原料生産者とのパートナーシップに取り組み続けていて、企業としての姿勢も信頼できるし、やっぱり日々使うものは特に考え方が合うものを使いたい。

・自分の消費活動は何を支持しているかの意思表明にも繋がると感じているから、新疆ウイグル自治区の人権問題についての疑念が拭えていないことを考えると、ZARAのフラワーキャリーバッグも、mame×ユニクロコラボもかわいくってほしくなったけれど、手に取ることはなさそうだなあ。

・ウェブサイトの炭素排出量を計測するサービス、Website Carbon Calculator。重たいWebサイトが環境に影響与えているとは想像もしなかった!

・今年亡くなったSOPHIEを偲んで友人たちなどが立ち上げたチャリティオークション「God is Trans」

・Tumblrで知ったロシアの映画監督Aleqsandre RekhviashviliのThe Stepという映画が気になる。

入管法改正案「取り下げ」の背景にSNSと新興メディアという記事。Change.org Japanが発表した2020年の活動報告によると、日本はオンライン署名で声をあげた人の増加率が(同社のオフィスのある20か国のうち)世界一だったみたい。声をあげれば変化することがあるというのをここ1年の間で何度も実感している。もちろん、なぜ変化しないのだろうということも多々あるけれど。先導して声をあげてくれる人たちへの感謝の思いを胸に、自分ができることを日々考え続けたい。辛い気持ちになってしまった自民党の山谷えり子氏の発言についても署名運動が立ち上がっていた。

代々木公園の自然を破壊する、東京五輪2020ライブサイト計画の中止を求めます。伐採ではなく剪定ということで、手入れの一種だと認識しているけれど、なぜ「人と集まるな」と言っている人たちが人と集まるための場所をつくるために木々に手を入れる必要がある…?という違和感が。

・こういうラグで公園で寝たいから、つくろうかなあ。

・つくりたいものといえば、DARUMA STOREでTHERIACAの濱田明日香さんデザインの編み物キットが売っていて、とってもかわいかった。

Link Pack(5/9〜5/15)

東高根森林公園という公園に自転車で行った。遠いのでお尻が痛くなったけれど、すばらしい公園だった。特に湿生植物園がすごくよかったです。木々に囲まれたなかにあるボードウォークを歩いているとフジロックのことを思い出した。

・近頃、下校中の小学生たちが防犯ブザーで遊んでいるのが仕事をしているあいだずっと気になっていた。防犯ブザーって本当に危険なときに知らせるためのものだから、こんなふうに遊んでいると防犯ブザーの意味がなくなってしまう。幼少期怖い思いをしたことがあるのでどうしても気になってしまう。勇気を出して小学校にメールを送ってみた。心なしか音が消えた気がして、安心。伝えるべき人に伝えられる人が伝えることの重要性について考えている。

Sophie WangとBen Doctorによる「doc.wang」が気になる。Cafe Forgotで扱ってたみたい。

・「美容師が「DV被害者」を適切な支援につなぐことができる理由」という記事で知ったオーストラリアの「Hairdressers with Hearts」という取り組み。「オーストラリア中の55,000人を超える美容師が持つお客さんとの信頼関係を生かして、 DVの解決への一歩を踏み出すことを目指している」とのこと。定期的に通う町の美容院にそういったトレーニングを受けた人がいたとしたらとても心強い。

・対話は大切なものだ。ただ、そこに加害・被害の関係や、構造の問題がある場合、それと向き合わずに「対話で解決ができる」とすることの恐ろしさについて。無視してはいけない問題だから考えたい。

ソルトレークシティーは、非営利団体と提携し、住居を持たない市民を収容する「アザーサイド・ビレッジ」を建設。そこでは「タイニーホーム」が立ち並び、それに付随して「社会システム」や「コミュニティ」を構築するそう。そのような状況を生み出した社会自体と向き合い、「家族」を再構築することを提供する一方で、かたや日本では「排除アート」や排除につながる施設が生み出されているこの現状。

ティティ・バタチャーリャの「社会的再生産論とは」の日本語訳。『99%のフェミニズム宣言』を読んで社会的再生産についてもっと知りたかったのでうれしい。これから読みます。

パイを運ぶためのバッグのつくりかた。この形状のバッグあると絶対に便利。買ったお寿司を持って帰るのにもきっと便利。

・仁藤夢乃さんの投稿で知った「DV被害者シェルター所在地に動画で言及 嘉田由紀子議員が釈明」。すごくショックなニュースだった。そこから嘉田議員が出ていたのが「子育て改革のための共同親権プロジェクト」という団体が主催したイベントだったことを知った。共同親権推進派のなかには虚偽DVを問題視している声もあるという。このあたりについて詳しくないのではっきりとしたことは言えないけれど、仮に虚偽DVなるものが実際に存在していたとしても、DVを受けている人たちが虚偽DVだと疑われて、なかったものとして扱われてしまうことが恐ろしい。#嘉田由紀子議員の辞職を求めます。

・イスラエルによるガザ地区の大規模な爆撃。Dialogue for Peopleの「「私はこのメッセージを、止まらない爆撃音の中で書いています」―ガザ地区からの声」を読んだ。そして、二つの署名運動に署名した。「Avaaz – 暴力の連鎖を断ち切るため、直ちに制裁を!」「イスラエルによるシェイク・ジャラ地区の立ち退き強制・ガザへの武力攻撃に反対する声をあげてください」そして中山泰秀防衛副大臣の発言がイスラエルでも報道されている。このような最中で問題だらけの入管法改定案が出されている日本。Twitterでこの案を支持している人について見てみると「偽装難民・移住者を排除するためにも実行すべき」という発言。「虚偽」「偽装」という言葉に潜む問題について考えたい。#入管法改悪反対 #入管法強行採決反対 #FreePalestine #中山泰秀防衛副大臣の辞任を求めます 。

・伊藤亜沙さん編『「利他」とは何か』を読み終えた。最近考えていたことについてのヒントがページをめくるたびに出てくる本。伊藤さんが利他ぎらいであったという理由について個人的にすごくわかる部分があり、そこが出発点になっていたところがとてもよかった。「他者のために生きる」ことの重要性と、一方でそれが孕んでいる問題。誰かのためにやって「あげている」というものにときおり感じる違和感。利他はときに利己になる。「うつわ」というキーワードはとてもしっくりきた。わたしは意志により生まれた、計画どおりの、効率的な「利他」に違和感を感じていたのかもしれない。「うつわ」になって、揺れ動き、予想外なものを受け入れながら、結果的に利他的な存在になっていたいなと思った。

伊藤さん、中島さん、若松さん、國分さん、磯崎さんがそれぞれの観点から話していてどの章もおもしろい。学びたいと思ったキーワードがたくさん出てきた。贈与の歴史だったり。読みかけの國分さんの中動態の本、あとブルシット・ジョブも読み終えなきゃ。磯崎さんが文中であげられていた小島信夫さんの小説がおもしろすぎた。『抱擁家族』も読みたい。この本については自分のなかでもうすこしまとめたい。5/17開催のジュンク堂の刊行記念オンラインイベントも見る。たのしみ。

・植本一子さんの「植本一子の短縮営業中」に登録。お気に入りのニュースレターが増えてきてうれしい。放置していた個人用のメールボックスも最近はきちんと整えて「MAILMAGAZINE」のフォルダを作った。

・エチオピアの修道女でありピアニスト、作曲家のTsegue-Maryam Guebrouのピアノソロアルバム「Ethiopiques」がすばらしくって、ずっと聴いている。

Link Pack(5/2〜5/8)

・編み物ブームが到来。かぎ針編みのやり方を習ったら、一気にはまってしまった。寝る前に編んだり、公園に持っていって編んだり。なにかに熱中することが多いほうではないので、ひさしぶりに新しく熱中できるものができてどきどきしている。今はバッグと小さなポーチをつくっているけれど、つくりたいものがたくさん控えているので夏までに棒針編みもマスターしたい。編み物をしているときの感じは、気持ちいい散歩をしているときにちょっと似ている。Raverlyを見ていると英語の編み図を読めるようになりたい、という欲求が湧いてくる。まだ何も完成していないというのに理想だけは高いわたし。日本にはRaverlyみたいな編み物コミュニティサイトはないのかな。

・編み物といえばフィンランドの「ヘヴィメタル編み物世界選手権」は2021年は完全オンラインで開催するらしい。メタルアーティストの曲を1曲選んで、そのヘヴィメタルで編んでいる動画をアップロードして応募するだけ。

・ゆめさんから「編み物をする時間にPodcastを聴いている」と聞き、たしかに編み物×Podcastは相性抜群だ!といろいろ聴き始めている。周りにファンも多い『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』を聴き始めたのと(すごくおもしろい)、『ホントのコイズミさん』のエトセトラブックス回も聴いてみた。飲み会で誰かからおもしろい話を聞いたときの「わかる」という感じにやや枯渇していたから、Podcastではそういう感覚を得られるような気がする。

・U-NEXTで、教えてもらった『NHKオンデマンド 世界入りにくい居酒屋』を観始めた。世界の有名観光地にある「入りにくい店No.1」を徹底調査するのだけれど、海外旅行に行けないことと居酒屋になかなか行けないことの両方の鬱憤を解消できる素敵な番組。ハンガリーではワインをソーダ水で割る「フルッチ」という飲み物があって、比率によって名前が名付けられてるんだって。このサイトにもいくつか載っていた。ワインに対してソーダ水が多めの「副管理人」で飲んでみたけれど美味しかった。夏によさそう。

・麦島汐美さんにイ・ミンギョンさんの「コロナ時代の恋」を教えてもらった。親密な手紙のやり取り。少しずつ読む。me and youのニュースレターも読んでもらいたい人がいるときに転送してもらえればなと思っていたので、大切な人に手紙を渡していく感じ、やっぱりすごくいいなあと思った。

・宇都宮けんじさんによる「人々の命と暮らしを守るために、東京五輪の開催中止を求めます」に署名した。「この状況で開催すれば、『平和の祭典』であるはずの五輪は、その理念から大いに逸脱することになります。出身国によって、満足のいく準備をまったくできなかったアスリートとそうでないアスリートのあいだに、多大な格差が生じます」「ただでさえ深刻な不足に直面している医療資源を五輪に回すことは、コロナ禍で疲弊している医療従事者の方々をさらに苦しめ、住民および参加者の命と暮らしを危険にさらすことになります」。オリンピックに関してはたくさん思うことがあるので、またどこかで話したい。

・憲法改正の手続きを定めた国民投票法改正案が衆議院の憲法審査会で可決。このコロナ禍での採決。Twitterで自民党公式サイトに掲載されている日本国憲法改正草案の改正点を画像でまとめたものがシェアされていて、すごくわかりやすかった。えっそこも変えるんですか…?それはだめでは? 憲法記念日の日にお昼時にテレビをつけたら、たまたま各党が憲法について話していて、自由民主党憲法改正推進本部の人は憲法改正についてただただカンペを読み上げていて、一言も自分の言葉で話していないのが印象的だった。どういう気持ちで読んでいたのだろうと思ってしまった。

・オリンピックも国民投票法もコロナのあらゆる政策も、おかしな決定が次々となされていくのが本当にこわい。各公的機関等への意見窓口がまとまっているページがあった。日常が奪われる前にできることを考えたい。

・久しぶりに『天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常』を読み返した。誰かの日課を聞くのが好き。一時期、誰かと飲んだときとかに「朝起きてからどういう順番で何をしてる?」って聞くのにはまっていたけど、またやりたい。

・yuri suzukiさんがMUBIとつくった映画の字幕データベースを使ってメッセージを映像と共にヒップホップやダブステップとして出力できるMUBI Remix、It’s Nice Thatにインタビューが。

・ソノダノアさんが撮ったHATRAをまとったもくれんちゃんの写真が最高にかっこいい。

・TeenVogueを見てたらNetFlixのセーラームーンの記事が出てきて、「#セーラームーン」で検索してみたらあまりの充実っぷりに感激。特にこの二つの記事がいい。「15 Sailor Moon Makeup Products We Wish Existed」「The Feminism of Sailor Moon

・GIGAZINEで「水辺の近くに住むことがメンタルヘルスや健康にメリットをもたらすとの研究結果」以前GIGAZINEで自然や公園の多い場所がメンタルヘルスにいいという記事を読んでいたけれど、水辺もやっぱりいいんだな。最近週末は川か公園にいるのでとてもよさそうです。

・bustleで知った「quilt」というアプリ。clubhouseみたいな体裁だけれど、そこではトークのホストがスピリチュアリティ、メンタルヘルス、人間関係などに関する専門家で、セルフケアにまつわる会話がなされる場所として築かれているみたい。clubhouseにはまったく適応できずアプリを消してしまったわたしだけれど、こういうコミュニティだとしたらまた違うのかな。

ロニ・ホーンの国内初個展がポーラ美術館で開催。2021年9月18日(土)~ 2022年3月30日(水)。

・あお山ヒュッテで岡本果倫さんの個展「love yourself first」。5月14日(金)〜5月18日(火)、行きたい。

・Spotifyでたまたま見つけた、遠くに住んでいる誰かのプレイリストにお気に入りの曲が偶然たくさん入っているときに「わたしも好きだよ!」って運命を感じることがある。わたしの場合は彼女。そんな誰かとオリジナルのミックステープをつくって交換して会話したい、やれそうでまだやったことがないこと。わたしも偶然だれかが見つけてくれるようにお気に入りのプレイリストを貼っておく。

・アメリカで始まったオンライン書店「Bookshop」のようなことが日本でもできないのかな。ユーザーがオンラインで本を購入することで、各地にある独立系書店にお金が入る仕組み。なるべく独立系書店で購入したいと思うけれど、贔屓の書店がない人でも独立系書店を継続的に支援できる仕組みがあるとAmazon一辺倒にならずいいなあ、と思うけれど日本の出版流通の仕組みだと難しい点などがあるのだろうか。

Link Pack(4/26〜5/1)

・me and youの初のニュースレターを送信した。日々の対話や記録と記憶、課題に思ってること、新しい場所の構想などを書いていきます。「日記文通」「アイスクリームが溶けても」という企画がスタート。大好きなニュースレターがいくつかあるけれど、このニュースレターも誰かのお気に入りになるようにしっかりしたためよう。webで記事を書くこととニュースレターを書くこと、こういうブログ的なものに書くことはなぜこんなにも体験として異なるのだろう。ニュースレターは限りなくお手紙を送る感覚に近い、個人的には。ここから登録できます

・鷹取愛さんが一年間続けられていた「一日遅れの日記」が4/21をもって終了。コロナ禍にはじまり、毎日誰かの日々が大切に繋がれていく感覚があって、すべて愛さんの友人・知人で繋がれているというところも素敵でした。わたしも一年前の4月24日に書かせてもらいました。

・クーリエの「女性たちの人生と歴史を動かした「ブッククラブ」の歴史」、おもしろかった。現在の「ブッククラブ」の前身である「読書サークル」がアメリカで誕生したのは18世紀末から19世紀初期だったそう。ジャーナリストのマーガレット・フラーが1839年に発足した「カンバセーション」では、「私たちは何の目的のために生まれたのか?」「その目的をいかに果たせばいいのか?」という問いについてこの場所で議論を進めたみたい。互いのアイデンティティや思考・自意識について考察する役割、社会的ネットワークを築く役割、知性を発揮する場としての役割、急進的な政治手段という役割など、様々な役割を持つブッククラブの歴史をもっと調べてみたい。

・クーリエでもう一つ気になった記事。ロシアの森の中にプーチン政権に弾圧されたLGBTQの人たちやフェミニスト活動家たちが集う「フェムダーチャ」という場所があるらしい。ロシアのサイトだけれどインタビュー記事もあった。

・Google Earthのタイムラプス機能。森林の減少や氷河の後退がひと目で伝わる。(「Google Earthの「気候変動の影響を追う」タイムラプス」)

・haru.さんが企画や製品づくりに関わられているみんなでつくる回収デニムプロジェクト「FUKKOKU」が気になる。みんなからデニム製品を回収し、粉砕して綿状に反毛、そこから糸をつくり、生地を織り上げるとのこと。回収期間は2021年6月30日まで!体型変わって履けなくなったデニムをどうにかしたかったので持っていってみよう。

・コンデナストによるビューティ雑誌「ALLURE」がパッケージのサステナビリティをめぐる用語の使用について再考したそう。「過去数年間にわれわれがみたサステナビリティについての調査の中で、多くの言葉や表現がそれほどの意味を持たず使われていると感じた。耳触りの良い“バスワード(流行語)”が多用されている。現実とは違って、よりドラマチックな印象を与えているのではないか。こうした言葉の使用について立場を明確にしなければいけない。より多くの消費者が理解を深め、用語について考え始めることを願っている。購買活動は今や投票と同じ働きを持つ」(「“地球に優しい”って本当? ビューティ誌「アルーア」がサステナビリティについて幾つかの表現を廃止」

・ペトラ・コリンズが監督、ドレイクが製作総指揮を務めるサイコスリラー映画『Spiral』の主演がペトラの友人でもあるセレーナ・ゴメスに。名声が薄れた後のインフルエンサーの人生を追う物語になるらしい。観たい。このMVの監督もペトラだよね。

・セレーナ・ゴメスは双極性障害であることを発表したり、メンタルヘルスの問題についてこれまでも訴えてきているけれど、彼女が立ち上げたコスメブランド「Rare Beauty」内のメンタルヘルスが必要な人を支援する基金「Rare Impact」で、教育現場におけるメンタルヘルスサービスの向上に対する財政的支援を行う「メンタルヘルス101」を立ち上げたみたい。セレーナはRare Beautyでコミュニティメンバーと毎週ビデオチャットを行うなど、「安全に話せる場所」についてすごく考えている人。今後の動きも気になる。

・#入管法改悪反対 にまつわるニュースを読み苦しい気持ちになった。スリランカ女性、ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋出入国在留管理局で収容中に死亡した事件もあったなかで、「難民等の帰国できない事情を持つ外国人の人々が強制送還を拒んだ場合に刑事罰を科す」「難民条約等の国際法に反して難民認定申請者を強制送還できるよう例外規定を設ける」といった点が含まれる入管法の改悪に対するデモが実施。入管法に関して、Yahoo!ニュースの志葉玲さんの記事を読んでいる。国連の専門家達もこの入管法の改悪に批判しているのに、なぜ? 署名「入管法を改悪しないでください! “Open the Gate for All” ―移民・難民の排除ではなく共生を」は引き続き継続している。

・ミャンマーで軍に拘束され、拷問や性的暴行を受けた女性たちに寄り添う「#sisters2sisters運動」が起きている。READYFORで「ミャンマー緊急支援チーム21#JUST Myanmar 21」による緊急支援プロジェクトが立ち上がっていた。

・前田かや子さん、伊東勇気さん、中島梨乃さんによる「#SEOセックス」プロジェクト。日本では「セックス」で検索するとアダルトサイトが出てくるけれど、性被害者や子どもたちが必要な時に必要な情報を得られるように厚生労働省、文部科学省、内閣府、各検索エンジン会社に呼びかける取り組み。近頃、「検索してどうしてここまでたどり着けないんだろう」と苦しく思うことが多い。情報にたくさん触れる仕事をしているわたしでさえこうなのだから、困る人はたくさんいるだろう。どうにかできることを考えたい。署名はこちらからできました。「安心して性知識が得られるサイトを検索上位に出してください!」

・トランス差別に反対するためにもっと勉強したいなと思う。SHELLYさんが「#おうちでプライド2021」で、生理について話すときに、生理があるトランス男性もいるのだから、女性ではなく「子宮のある人」と話そうとされていたようで、さまざまな人に対して思いやりをもっていてすばらしいなと思ったけれど、SNSではそれが「一周回って差別的」などと呼ばれ、「性器呼びは女性への侮辱」という発言も目にした。それに対して清水晶子さんが「特定の器官や症状について論じるにあたってその器官や症状を有する人々に呼びかけることは侮辱ではない」と書かれていて、そうだよなあ、と思った。フェミニズムについての有識者の方や権力を持っている人の中にも、トランスを排除する動きをされている方がいる。Twitterにはなめらかにそういった方の言説が紛れ込んでいて、こわくなる。自分も学びながら誰かに伝えられるようになりたい。「#トランス差別に反対します」「#LGBTQがいじめ差別から守られる法律を求めます」にも賛同しました。悲しみがなくなってほしい。

・Spotifyが国際女性デーから「EQUAL」というプロジェクトをスタートしていたこと、なぜか知らなかった。音楽におけるジェンダーの公平性を促進するためのグローバルな取り組みとして、本日4月30日に新たに「EQUAL Music Program」がローンチしたとのこと。月間アーティストはCHAI!(「女性の可能性を引き出していくSpotify新プログラム“EQUAL”月間アーティストにCHAIが選出 プレイリストも公開」)CINRAとSpotifyによるメディア「Kompass」にはみさきさんと杏奈さんのインタビュー記事も。

・cakesの幡野広志さんの連載。なぜあの記事をcakesは掲載したんだろう、そしてなんで無言で削除したんだろうと考える。Twitterを見ていると「回答は間違っていなかったのに」と書かれている人もいる。そう考える人もいるんだろうな、と思う。以前、DV被害者からの相談を「嘘」や「大袈裟」として扱ったときにも思ったけれど、少女への回答は「見て見ぬ振りをして自分の幸せを考えて」とわたしには読めて、そういう世の中にはびこる「本気で取り合わない姿勢」のせいでどれだけ多くの苦しみが生まれてきたんだろうと思って悲しくなった。

・その流れから、旭川のいじめにあっていた14歳の少女が凍死した事件における学校の対応のことや、下高井戸シネマで観た西川美和監督の『すばらしき世界』のことを考えた。ちょっとまとまりきっていないのでまた引き続き考えたい。

文化庁長官・都倉俊一氏の発言を読み、とても不安な気持ちに。「アーティストは実力の世界、平等に補償することはなかなかなじまない」「デジタルエイジになって、子どもたちは“ナマの刺身”を食べたことがない。みんな冷凍だ」「誰とは言わないが、へたくそな歌を歌って、コンピュータで全部音程も合わせてしまうわけだから」という発言、どのような立ち位置から発する言葉だと理解しているんだろう。ニッポン放送では「示唆に富む」ものとして表現しているのも、虚しい気持ちでいっぱいになった。

・周囲の人々を困らせるために建てられた家のことを「spite house」っていうんだって。知らなかった。Wikipediaにいろいろ事例が載っている。ときどき観光名所化するらしい。家繋がりだけれど、ドイツのルール地方の人が去った鉱山地域の住宅を半分だけ色を塗る「Doppelhaushälften」プロジェクトが興味深かった。

・wikipediaの「社名の由来一覧」ページは暇つぶしに眺めるのにぴったり。英語版はさらに膨大。

ダムタイプの代表作『S/N』がオンラインで世界初配信。5月9日まで。

『サンドラの小さな家』、観たい。5/8、9、11〜14、18〜21に川崎市アートセンターで。『僕が跳びはねる理由』は5/7まで。

・横浜シネマリンで金子由里奈さんの『眠る虫』が1週間限定で公開!最高の映画なのでまた観たい。

・わたしがハマりはじめているポストクロッシングがデイリーポータルZで取り扱われていた!「郵便で世界中の人とポストカードの交換ができる「ポストクロッシング」とはなにか?」エハガキ華さんのコレクションを見てますますやりたい気持ちが強まる。最近さぼっていたけれどまたやろう。そしてデイリーポータルで4/29~5/5 とくべつ企画として「お役立ち記事100連発」っていうのをやっている。1時間に2,3本もお役立ち記事が更新されているのだけれど、そのお役立ち感がゆるくてたまらない。100連発ってすごいなあ。

・おすすめしてもらったNetFlixの『イージー』にはまっている。簡単ではない人間関係について、ああほんとむずかしいよね、と語らいたくなる。かかっている音楽も全部よくって、Spotifyで非公式っぽいプレイリストがあったので速攻フォロー。終わったら『アンオーソドックス』も観たい。

・『灯台守の話』の著者でもあるジャネット・ウィンターソンの『オレンジだけが果物じゃない』を読み終わった。狂信的なキリスト教の母から特殊な英才教育を受けて育ったジャネットの半自伝的小説。「人生で何か大事な選択をするたびに、その人の一部はそこにとどまって、選ばれなかったもう一つの人生を行きつづけるのではないか」「わたしの無数のかけらたちが、選んだり選ばなかったりしたすべての可能性をそれぞれに生きて、折にふれてどこかですれ違っているのかもしれない」という言葉を読んで、最近ふと考えていたことと重なって、うれしい気持ちでドッグイヤーした。

・この猫になりたい。

ピンクの湖、Lake Hillier

Tumblrで見つけたピンク色の湖。気になって調べてみると、オーストラリアにある「Lake Hillier」という湖で、ドナリエラ・サリナという微生物によってピンク色になっているらしい。鮮やかなピンクは湖から掬って容器にいれても、変わらずにピンク。上から見ると風船ガムみたいなピンク色、海岸線から見るともっと澄んだピンクになるそう。塩分濃度が高いのに安全に泳ぐことができる。ただ、訪れるのがとても大変そうで、多分、一生訪れることはないんだろうなあ。世界に存在しているけれど、自分が生きている間にこの目で見ることができない場所のことを考えると切ない気持ちになる。

そんなことばかり考えているからか、近頃は夢のなかで行きたい場所を自由に旅している。昨日はフィンランドでオーロラを見たし、この間はオーストラリアに行った。でも、オーストラリアから徒歩で国境を超えてカナダに行っていたから、わたしの欲望が生み出す世界は都合がいいなと思いました。